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ケアの記録

「ケアプラン」と「通所介護計画書」の違いを管理者向けに整理する基本

「ケアプランと通所介護計画書は何が違うんですか」と、新しく入ったスタッフやご家族から聞かれて、うまく説明できなかったという管理者・リーダーの方は多いのではないでしょうか。似たような言葉が並ぶうえに、どちらも「計画書」と略して呼ばれることが多く、現場でも混同されがちです。この2つの違いを整理しておくと、職員への説明がしやすくなるだけでなく、ケアマネジャーとのやり取りや記録の整合性を保つうえでも役に立ちます。

誰が作るものかで整理する

ケアプラン(居宅サービス計画書)は、ケアマネジャーが利用者やご家族の希望、生活全体の課題を踏まえて作成する書類です。暮らし全体の方向性を定める、いわば「設計図」にあたります。

一方、通所介護計画書は、通所介護事業所の生活相談員や管理者が作成する書類です。ケアマネジャーが作ったケアプランの内容に沿って、デイサービスの中で実際にどのような支援を行うかを具体的に定めるものです。「設計図」に対する「実行計画書」というイメージで説明すると、職員にも伝わりやすくなります。

個別機能訓練計画書は、この通所介護計画書の中の機能訓練に関する部分を、機能訓練指導員がさらに詳しく掘り下げて作る書類という位置づけです。3つの書類の関係を図にすると、ケアプラン→通所介護計画書→個別機能訓練計画書という順で、全体の方針から具体的な支援内容へと絞り込まれていく構造になっています。

書く内容の違い

ケアプランには、利用者の生活全体の課題や目標、そのためにどのサービスを組み合わせるかという方針が記載されます。通所介護はその中の一つのサービスとして位置づけられます。

通所介護計画書には、ケアプランで示された目標を受けて、デイサービスの中で具体的に何を行うか(入浴、機能訓練、レクリエーションなど)、どのくらいの頻度や時間で実施するかを記載します。ケアプランが「方針」を示すのに対して、通所介護計画書は「実施内容」を示すという違いがあります。

この違いを職員が理解していないと、通所介護計画書にケアプランとほぼ同じ抽象的な目標をそのまま書いてしまい、現場で何をすればよいかが分かりにくい計画書になってしまうことがあります。

内容が食い違わないようにする工夫

通所介護計画書の内容がケアプランの方針と食い違っていないかは、サービス担当者会議や日々のやり取りの中でケアマネジャーと確認し合う必要があります。特に、ケアプランの目標が変わったのに通所介護計画書が更新されていない、というズレは運営指導でも確認される点のひとつです。

モニタリングのタイミングで両方の書類を見比べる、月次の報告書を作る際に目標の表現がケアプランとずれていないか確かめる、といった地道な確認が、結果として記録と計画のつながりを保つことにつながります。

はなひろでは、通所介護計画書の下書きをAIに用意させ、管理者や生活相談員が内容を確かめてから使うという運用を自社の事業所で行っています。下書きの段階で短期目標を通所介護計画書で統一し、個別機能訓練計画書にも引き継ぐようにしておくことで、書類間のズレを減らす工夫をしています。この仕組みを外部の事業所に提供する準備も進めていますが、時期は未定です。

まとめ

ケアプランはケアマネジャーが作る生活全体の設計図、通所介護計画書は事業所が作るデイサービスでの実行計画書、という役割の違いを押さえておくと、職員への説明もケアマネジャーとのやり取りもスムーズになります。両者の目標がずれていないかは、モニタリングやサービス担当者会議のタイミングで定期的に見直す習慣をつけておくとよいでしょう。運営指導で確認される書類のつながりについては、最新の通知やお住まいの自治体の案内で確認してください。

このブログの運営
運営 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県で通所介護4事業所(郡山市に3、矢祭町に1)を運営。自社の現場で毎日使うために生まれた業務システム「space」の開発と、このブログの運営を行っています。

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