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ケアの記録

通所介護計画書の書き方|目標設定から記入例まで管理者向けに解説

通所介護計画書は、利用者ごとのケアの方向性を示す大切な書類です。しかし「ケアプランとどう違うのか分かりにくい」「目標の書き方に自信が持てない」「運営指導で指摘されないか心配」という管理者・リーダーの声をよく耳にします。この記事では、通所介護計画書を書くときに押さえておきたい基本の流れと、現場で迷いやすいポイントを整理します。

通所介護計画書とケアプランの違いを整理する

介護保険のケアプラン(居宅サービス計画)はケアマネジャーが作成するものです。これに対して、通所介護計画書は通所介護事業所が、ケアプランの内容を踏まえて自分たちのサービス提供の計画として作成する書類です。個別機能訓練加算を算定する場合は、別途、個別機能訓練計画書も必要になります。まずこの役割の違いを職員間で共有しておくと、記入時の迷いが減ります。

目標は「長期」と「短期」を生活の視点でつなぐ

通所介護計画書の目標は、長期目標と短期目標を分けて書くのが一般的です。長期目標はご本人の生活全体の方向性、短期目標はその通過点として、通所介護の中で達成を目指す具体的な内容にします。「できるようになりたいこと」をご本人・ご家族の言葉に近い形で記録しておくと、サービス担当者会議やモニタリングのときにも説明しやすくなります。個別機能訓練計画書を併用する場合は、短期目標を通所介護計画書の側で定め、個別機能訓練計画書はその達成に向けた訓練内容を引き継ぐ形に整理すると、2つの書類の役割がぶれません。

サービス内容は「何を」「どれくらい」まで具体的に

サービス内容欄は、入浴や機能訓練といった項目名だけで終わらせず、頻度や時間、留意点まで書き込むと、担当者が変わっても同じ支援を続けやすくなります。体験利用を経て契約に至った方であれば、体験時の記録に書かれていた留意点を計画書にも引き継いでおくと、初回からのサービスの質にばらつきが出にくくなります。

下書きの作成に時間がかかりがちな事業所もあると思います。はなひろの事業所では、会議の文字起こしやアセスメントの内容からAIが通所介護計画書の下書きを用意し、管理者や専門職が内容を確かめて直してから使う仕組みを自社で運用しています(手書きで作成していたときと比べ、通所介護計画書の作成が60分から1分程度になったという、自社4事業所での実感値です)。外部への提供は準備中で、時期は未定です。

運営指導では計画と記録のつながりを見られる

厚生労働省老健局総務課介護保険指導室の「介護保険施設等運営指導マニュアル」(令和6年7月改訂)では、利用者の心身の状況や希望、置かれている環境を踏まえて通所介護計画が立てられているか、目標を達成するための具体的なサービス内容や時間・日程が明らかになっているか、利用者やご家族への説明・同意・交付が行われているか、目標の達成状況が記録され、それに基づいて新しい計画が作られているかといった点が確認項目として挙げられています。日頃から計画書と記録の内容を見比べておくと、運営指導の前にあわてずに済みます。細かな確認項目や様式は自治体や時期によって運用が異なることもあるため、最新の通知やお住まいの自治体の案内もあわせて確認してください。

まとめ

通所介護計画書は、ケアプランとの役割の違いを踏まえたうえで、長期目標・短期目標を生活の視点でつなぎ、サービス内容を具体的に書くことが基本になります。個別機能訓練計画書と役割を分けて整理すること、そして運営指導に備えて計画と記録のつながりを日頃から確認しておくことも大切です。書き方に迷ったときは、まず目標の言葉をご本人・ご家族の言葉に近づけるところから見直してみてください。

このブログの運営
運営 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県で通所介護4事業所(郡山市に3、矢祭町に1)を運営。自社の現場で毎日使うために生まれた業務システム「space」の開発と、このブログの運営を行っています。

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